君から最後の恋文 〜love-letter~
『星川くんっ、おはよっ』
『逢沢……おはよ』
俺を通学路で見つけると走ってきて俺の隣を歩く。
そんな逢沢が可愛くて、にやけてしまうんだ。
『星川くんって…モテるよね』
え?
『あー、普通だよ』
『違うよっ、王子って呼ばれてるんだよ!』
王子……って。
『じゃあ、逢沢はお姫さまだな』
そう笑って逢沢の頭を撫でると
君は嬉しそうに、恥ずかしそうに頬を染める。
可愛い。
触れたい。
抱きしめたい。
そう思った自分に心底驚いた。