君から最後の恋文 〜love-letter~


「櫻ちゃん?」


「恋文」




抱きしめながら、恋文の首にあれを付ける。



シャラっと音を立てて
恋文の鎖骨あたりに光るそれ。


「これ…」



恋文が少し驚いたように零した。



「プレゼント」


そう、あのネックレス。


やっぱり、すごく似合う。





「…………あり、がとっ」


涙を流す恋文は綺麗で、儚くて


ネックレスの花に、やっぱり似ていた。
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