花の色は 移りにけりな いたづらに
それから僕は呆然としながら部屋を出た。
許婚…
僕よりも五つも年下なのにもう将来が決まっているの…?
そんなのきっと大人が勝手にやったことだ!
僕にも桜芳にも関係ない!
僕は桜芳が欲しい…
俺はその時に誓った。
桜芳は絶対に自分のものにする…
そのためならなんだってする…
数日後、好機がやってきた。
『え?源じいがきてるの?』
『はい、今は客室で家元のお帰りをお待ちです
どうやらお時間を勘違いしていたようです』
『そう、源じいらしいね』
幼少の頃から世話をしてくれている楠木がおしえてくれた。
『…僕、お相手してくるね』
『はい、いってらっしゃいませ』
チャンスだ。
今を逃したら桜芳は僕のものにできない。
勝負だ、源じい…