花の色は 移りにけりな いたづらに




『源じい』


近くに人がいないことの確認をして、ゆっくりと部屋に入る。
客間には源じいがいて、花を生けていた。


『おお、暁坊か
どうやら時間を間違えたらしくてな、恥ずかしながら私の相手をしてはくれぬか?』



『もちろんです!
僕も源じいにお願いがあって!』



優しく笑いながら頭を撫でてくれる。



『桜芳ちゃんを僕にください』



ぴたりと源じいの手がとまった。
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