ちび太とゴリさん。


その言葉からも分かるように、どうやら本当に私達は相部屋らしい。



「でも、いったいどうして…」



相部屋なんかに?

こんなことってそうそうないはず。



「んー…どうやら、宇佐美さんの寮宛に提出してくれた書類の性別の項目。女じゃなく男に間違って丸をしていて…そこで勘違いしてしまったのかもしれない」



「お、男に丸……」



おい嘘だろ過去の自分よ!!

性別間違えるって、バカかよ。



隣にいるちび太からの視線が急に重たく感じる。



「誠に申し訳ありません」



今後生きて行く上で、性別の項目は書類に穴が空くほど再確認しようと誓う。

もうこんな事はこりごりだ。



「全然大丈夫!ただ……問題なのが1つあるの」



「な、なんですか??」



私達はかた唾を飲んで次の言葉を待つ。

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