ちび太とゴリさん。


「「はあぁぁぁ」」



ため息を吐きながら、葉月の待つ部屋へと足を運ぶ。

そんな私達を眉を寄せ困ったような、戸惑ったような表情で私をちび太を交互に見ている。



「な、なに、かな??」



「俺の顔に、何かついてる??」



全ての出来事に敏感になりすぎて、変に構えてしまう。



「あのさ、ゴキブリ捕まえた方が良いんじゃ??」



「「えつ?ゴキブリ!?」」



ゴキブリなんて全くの嘘。

再びゴキブリ話が持ち上がるなんて、考えてもいなかった。



「ただいま~~~!!」



そして、更に私達に追い打ちをかけるかのように、タイミング悪く戻って来た。



最悪、最悪、最悪!!!!!!

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