ちび太とゴリさん。


「怒らない?」



最初の頃よりは私にビクビクしなくなったとは言え…

ヤツはまだ怒られたり、ドヤされるのが怖いみたい。



「ハッキリ言わねー方が怒る」



「……これでもさ、ゴリさん女の子なんだよ??」



突然の女の子扱いに空いた口が塞がらない。



「もし誰かが誘拐とかしたら…俺どうしようかと思って」



「アハハハッ、私が誘拐!?」



「だって、だって、ゴリさんが強いのは世界中が認めているけど!」



「いや、世界は認めてないから」



「これでも、女の子だから!ゴリさん黙っていれば可愛いし!!危ないから!!!」



「フハッ、クククッ、ちょ、笑いすぎて腹いてぇ」

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