イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンは、木の実の食欲旺盛さに驚いていた。
見た目は細身で、顔の感じからしてそんな大食い女には見えない。
というより、ジャスティンの周りにいる女の人は皆そんな食べないし、小食がお上品と思っている勘違いのセレブ女が多かった。

ナッツはモリモリよく食べる。
ジャスティンの目には、子リスが顔よりも大きな木の実を無我夢中で食べている、そんな風にしか映らなかった。


「ねえ、何日食事してなかった?
正直に言ってみ」


ジャスティンは目にかかるほど長めの前髪を、黒のカチューシャで止めていた。
コンタクトを取り黒の角ばった眼鏡をしたジャスティンは、セクシーグラビア系雑誌に出てくる外国人モデルのようで、木の実は失礼だと分かりながら、ジャスティンのしなやかな体と綺麗な肌をウットリと見ていた。


「ナッツ? 聞いてる?」



「え? あ、はい…
食事ですか…? え~と、昨日の夜から食べてません。
でも、今朝は、ネットカフェに無料のロールパンが置いてあったので、それを二個ほどあと無料のコーヒーも」


木の実はまた肩をすくめて苦笑いをしている。
肩をすくめる仕草が癖らしい。
それか肩をすくめなきゃならない困った事柄が多いせいか?
でも、しかし、ジャスティンはこの木の実の仕草がとても好きだった。


「え? ちょっと待って。
ネットカフェ? 今までネットカフェに寝泊まりしてたの?」








< 21 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop