イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンは我慢できずに笑ってしまった。
本当に本当に覚えてないなんて、もうマジで可愛すぎる。


「何が可笑しいの?
え? あ、分かりました。
もしかして、モナンジュのお客様ですか?
私、あまり人の顔を覚えるのが得意じゃなくて、ごめんなさい、忘れてしまって…」


ジャスティンは、木の実が喋れば喋るだけ笑いのツボに入ってしまう。
もう笑い過ぎて息ができない。


「あの… 私、何か変な事言ってます?
ジャスティンがこんなに笑うなんて…
私達、何か関係持ちましたでしょうか?」


さすがのシュウも吹き出してしまった。
ジャスがかなりの天然と言っていた理由がよく分かる。
シュウは笑いながら、木の実の前にピンク色のカクテルを置いた。
そして、カクテルの横に、苺がたくさん入ったフルーツの盛り合わせもさりげなく置いた。


「実は、あの晩に、木の実ちゃんが酔っ払って寝てたあの晩、ジャスの家にちょっとだけお邪魔したんだ」


木の実は顔面蒼白になるのが分かった。
どうりで、記憶が全くないはずだ。
木の実は、ジャスティンに小さな声で耳打ちをした。


「私、何も変な事してないよね…?
恥ずかしい事とか、絶対、してないよね…?」


ジャスティンが返答に困っていると、何も気づかずにシュウが木の実に話しかける。


「あの後、大丈夫だった?
風邪とか引かなかったかなって、ちょっと心配してたんだ」



「風邪??」



「そうだよ、だって、僕がジャスの家に行った時、木の実ちゃん、ベランダで寝てたからめちゃくちゃ驚いたんだ」


木の実は一回静かに目を閉じた。
ベランダで寝てた??
何故? どうして??

ごめんなさい、自分の事ながら、めちゃくちゃ驚いてます……







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