愛されたくて

「あや!
起きて!!」

ママの大きな声で
起きた
だるい体を起こし

「おはよ」

とだけ言って
下へ降りた
洗面所に行き顔を洗って
ご飯を食べた

ついてるテレビの時計だけみて
7時30分だと知る。

今日どうしようか悩んで
なんとなく学校に行く気になり
準備しに部屋に向かった

アイロンにスイッチを入れて
ママが下に降りたのを確認して
煙草とライターも持って
ベランダに出た。

別に煙草吸うなって言われてるわけではないが
私の家はキッチンの換気扇の下しか
吸ってはいけないの決まりが
めんどくさくてこっこりベランダで
吸っている。

煙草に火をつけて
ケータイを開いた。
見るか分かんないけど
学校の友達の三人に

―今日学校朝から行く!―

とメールをして
途中で帰るかもだから
先輩達にも今日学校行くとメールした。

迎えに来てもらうからだ(笑)

~♪
見ていたらしく
三人からメールがきた。




―久しぶりじゃない?(笑)
帰り一緒に帰ろ!―



―やっと会えるよ!
教室遊び行くね!―

M小学校からの付き合いの

―久しぶりの学校だね!
手紙持ってくね!―

という内容だった。

M二人には了解!待ってる!
とメールし。

Yには

―え。最後までいるかしらあやの。―


とメールして。
煙草を灰皿に押し付けて消し
部屋に戻って

髪をストレートにして
カラコンだけいれて
マスクして

久しぶりの制服を着た。

長いルーズをくしゅくしゅ
縮めて
ワイシャツの上にパーカーを
着て

自転車に股がり
Yの家に向かった。
Yは寝坊したらしく
遅刻が一緒なので
一緒に行く約束をした。

Yの家の前で待っていると
すぐYが出てきて

「お待たせ!」

と声をかけてきた。
おはよって返して

学校まで自転車をこいだ
< 28 / 38 >

この作品をシェア

pagetop