【完】僕達のレンアイ事情
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やしな
うん!じゃあ、あそこの公園に行こう
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OKされるとも思ってなかったからびっくりしたけど。
やしなに会えるとなると顔が綻んでしまうのは昔から変わらない。



「そうだ…」



俺はふと思いつき、祐希に電話をかける。



『もしもーし?』



疲れを感じさせない軽快なノリで電話に出る。



「お前丈どこにいるか知らない?」



スマホを耳に当てながら家を出る。



『丈ー?わかねぇ。なしたの?』


「いや、やしなが丈が何も言わずに出てたって言うから」


『ふーん。まだ連絡とってんだ』


「別にそーいんじゃねえし。切るわ」



ブツっと電話を切って鍵を閉める。



「丈くんなら多分、千夏といるよ?」



突然背後から聞こえた声にビクっとする。



「紗奈」


「ふふ。何驚いてんの?」


「いや、急だったから」

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