約束ノート
煙を吸っているせいだろうか?

健太の意識が朦朧としてきた。

健太の本能が生きろと、叫んでいる。

健太は無意識に近い状態で、出口に近付いていた。

周りは炎に包まれ暗闇だった世界をオレンジ色に染めている。

熱波が健太を襲うが、それでも前へ前へと進む。

零士の元から離れ、十五分程経過した。

出口まであと一歩。

健太の意識は完全に途絶えた。
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