タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
1月に入りセンターが近づいたころ、授業も残り少なくなってきたので、私はある試みをしようとしていた

次の授業で、数学の授業が最後だという日

私は先生にアドレスを聞こうとした

教えてもらえたら動きやすくになるし、教えてもらえなかったら玉砕する可能性が増えるだけの事だ

元から玉砕覚悟の恋なだけに、今更その可能性が増えても何も変わらない気がする

私は授業が終わっていつものように質問して、ほかの生徒がそれぞれの教室に戻るのを待った


「結局センター受けるのか?」


質問が終わって荷物を鞄に入れていると、先生が私に尋ねた

推薦が決まってから、先生に「センターを受けるべきか受けないべきか」を尋ねたことがあった

結局その後担任に「センターは受けない方向で」と言われていたので、受けない事にしたのを私はまだ先生に言っていなかった

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