タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
起きて服を着替えると時刻は昼を過ぎていた

一樹のお母さんに「ゆっくりして行って良いのよ」と言われたが、丁重にお断りしお礼を言うと、私は一樹に学校まで送ってもらった

今日が日曜で休みだった事に本当に感謝する

しかし、明日は実習最終日なので、家に帰って授業の用意をしなくてはならない

車がないと、月曜学校に来るのが大変なので学校に送ってもらう事にした


「ここで大丈夫?」


車から降りると一樹は心配そうに私を見た


「大丈夫よ。もう元気」


腕をクイッと曲げて私が笑うと、一樹は納得したように頷いた


「それじゃあ明日!お互い頑張ろう」


そう言ってお互いそれぞれの車に乗り込んだ


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