タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
桜の花びらが道を舞う

ヒールの音を鳴らしながら、私は来慣れた場所に着く

スーツを綺麗に着直して向かうのは私の教室

実習で初めて多くの生徒をと会う時と同じほどに緊張している

教室前で深呼吸すると私はドアを開けて中に入った

中にいるのは期待や不安であふれた生徒たちの顔


「おはようございます」


笑顔でそう言ってから、私は背にしていた黒板に自分の名前を書いた


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