Ri.Night +
「勝手に食べた彼方が悪い」
「だよな!俺のたこさんウインナー……」
「あ、陽、たこさんウインナー焼いてきてやるよ!ついでにカニさんウインナーも焼いてやる」
「え、マジ!?」
両手ピースでカニのマネをしながらそう言った雷さんに、ぱぁぁぁと満面の笑みを浮かべる陽きゅん。
はぁ……とてつもなくかわゆい。
「……で、話し飛んだけど、今日は取りに行く凛音ちゃんの特攻服はね、今着る訳じゃないんだ」
「今着る訳じゃない?」
って一体どういうこと?
またまた首を傾げるあたしに、壱さんが苦笑する。
「今回作ったのはね、凛音ちゃんが総長になったときに着る特攻服だよ」
「えっ!?」
あたしが総長になったときに着る特攻服!?
「え、でも、それってまだまだ先の話だよね?」
十夜達はまだ二年生で、卒業まではまだあと一年半はある。
それなのにもうあたしが総長になったときの特攻服を作ったの?