花の色
今思えばここから俺の≪青春計画≫が始まったのかもしれない。


この小学校のときの恥ずかしい経験を生かして中学では絶対成功させる!!!!!


俺はそう思い新たな生活に期待を寄せ、新たな制服に袖を通す。


俺は≪浅田 祐≫これから中学生になる男だ!


「これから俺の青春が始まる!」


思わず声に出して(しかも大声で笑笑)言ってしまった。


「お兄ちゃん‥何言ってるの?中二病?」


しかも妹にまで聞かれてしまった....


こいつが俺の妹≪浅田 美紅≫である。


小学校6年で背が小さいくせに胸の発育は
よく、可愛くて、女性としての魅力を兼ね備えている、俺とは正反対の人物だ。



「ち、違う!これは中二病なんかではなく、人生の決意だ!」



「余計なに言ってるのかわかんないんだけど、ごはんできてるから早く降りてきてよ」



あーやらかした。



中学生活初日から妹に中二病扱いされてしまった。





学校へ行くと沢山の生徒が昇降口に群れていた。


俺は1組だった。


しかも俺の初恋を終らした奴と同じクラス....最悪だ。



~なんとしてもこの青春を成功させる!~



ただひたすらその言葉を心で唱えて学校へと入った。




始まる、青春が!

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