永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「くそっ……!」


俺は胸を押さえる。



なんて最低なんだ俺は……



紗江子が好きとか自覚しておきながら
こんなの許されるはずがない。



多分、俺は菅田が好きだ。



なんでだ?
最初あんなに嫌いだった
はずじゃないか。



菅田は俺のことを忘れようとしてくれている。



それなのに俺は菅田のことを
好きになってしまうなんて……


紗江子が好きなんじゃなかったのか?


だけど菅田の笑顔を見た時
なんだか懐かしい気持ちになって
胸がときめいた。


本当だったら今すぐにでもあいつを追いかけて抱きしめたい。


だが、できない。



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