永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
「ありがとう。敦くん。もう大丈夫。」

そう言うとゆっくりと
彼の胸板を押した


「ほんとにもう大丈夫か?」


「うん。」

心配そうに聞いてくる敦に
あたしは無理に笑い笑顔を向けた


これが小梅だったらきっと
敦は冷たくするだろう。

紗江子だから優しい。


「紗江子。家帰るぞ?これから2人で生活しなきゃいけないんだから」


敦の大きな手があたしの手を引く。


ずきん。


今はその優しさが痛かった。


どうしてあたしは嫌われてるんだろう


敦は紗江子には優しかったけど
翌日の学校であたしには
やっぱりすごく冷たかった


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