湖都子のポエム7
転機
一緒にいられるだけでよかったのに……
信じてるけど不安で……
周りの目が気になって
ジタバタして……
だけど人生は大きく変わろうとしていた
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新曲ができたので、彼に会いに行く。
待ち合わせの喫茶店、すでに彼がきていた。
周りの人の目が気になる……
彼がトイレに行った時
「地味なくせに、調子にのんないでよ。あんたみたいな子といると、彼の格が下がるんだよ……」
なんで、いつもあの子に会うんだろう……なんで、いつもこんなことを言われるんだろう……
一緒にいられるだけでよかったのに、もうそばにいられないと思った。
「そんなことを言うお前よりかわいいよ……」
「な……なんで……」
「俺とは釣り合わないって?じゃ、誰なら釣り合うの?」
「それは、私みたい……な……」
「お前?お前みたいな?俺、性格悪い奴嫌いなんだよね」
「私だって、性格悪くなんてない……」
「たしか、彼女がメイドとして働いてたのを辞めさせたよね?それで、あの家の長男と婚約したよね?その後、その両親が離婚した。お前が嫁になるなら、一緒にはやっていけないって……で、財産分与で財産が減ったら婚約破棄して……」
「……そ……それは……その子の嘘……よ。この嘘つき……」
「彼女から聞いた訳じゃない。あれは、俺の両親だ。母から聞いたんだよ。嘘ついてんじゃねーよ。それで、俺と釣り合う?ふざけんなよ。なんでもお前の思う通りになると思うなよ。」
「でも、その子じゃ釣り合わないって……」
「じゃ、彼女の代わりに曲作ってくれんの?曲を作ってるSakuraって、彼女だから……」
「え……」
周りがざわつく………
みんな釣り合わないって思ってんだろうな……なんて思っていたら、美緒がサインを求められ……
人生は大きく変わろうとしていた。