湖都子のポエム7

一緒に頑張ろう


オレのこと好きになってくれるなんて思ってなかった

好きな人に想ってもらえるだけで
こんなに幸せ……に……

これから一緒に頑張ろう
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気持ちを伝えたのが、夢だったんじゃないかと思うくらい、何も変わらない。

帰りを待っていた美緒ちゃんがソファーで居眠りしていた。寝顔もかわいいなぁ……なんて、バカなことを思っていたら、目を覚ました。

「ごめん……いつの間にか寝てたみたい……ご飯にする?」
「ご飯は食べてきたから……」
「はーい」

美緒ちゃんにキスした。でも、それだけじゃ足りない。全然たりない……よ。こんなにかわいいのに、我慢できるわけないだろ……初めて胸をさわった。
「ちょっ……待って……」
「なんで……俺は美緒ちゃんの恋人だろ?」
「でも……でも……」
「俺は美緒ちゃんと色んなことしたいと思ってた」
「やっぱり……ダメ……」
「俺じゃイヤってことなのか?」
怒りがこみ上げてきた……情けなかった……
「違う……の……怖い……の……」
「俺が怖いのか?」
ますますムカつく……
「初めてだから……」
「え……付き合ったヤツとは……?」
「まだHするってかんじゃなくて、ずっと断ってたら、浮気されちゃったの……」
涙ぐむ美緒……
「ひくよね……こんなの……」
「俺としたくないんじゃないんだよね……?」
小さくうなづいた。
「美緒ちゃんが怖くなくなるまで待つよ。今まで俺がどんだけ我慢してきたと思ってんの?美緒ちゃんの体が目当てじゃない。したくないっていったら、嘘になるけど……ただ美緒ちゃんにいてほしい。美緒ちゃんはただ隣にいてくれればいい。美緒ちゃんがいるだけで嬉しい。」
「他の人のところに行かない?」
「誰が想いを寄せても、俺には関係ない。俺は美緒ちゃんが好きだ。この気持ちは揺るがない。俺はね……美緒ちゃんには笑っててほしいし、笑わせてやりたい。こんな風に涙ぐむ美緒ちゃんを見たいわけじやなかった。ほら、だから笑って」
俺が好きになったのは、美緒ちゃんの笑顔だよ。美緒ちゃんの優しさに惹かれたからだよ。
涙を拭いて……笑顔を見せてくれた

ギュッと抱き寄せた。このぬくもりがあれば大丈夫……



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