恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
桜子さんが
「壮一郎ったら、笑いすぎ」と一緒に声を出して笑う。そして、桜子さんが
「ナナコちゃん、おめでとう。
籍まで入れちゃうなんて、早技で、我儘なリュウは置いといて、私たちは仲良くしようね。
ご近所になった事だし。
また、ナナコちゃんのお料理食べられるのって嬉しい。」とニッコリする。
「俺もナナコちゃんの料理は嬉しいな。桜子さんには、そういう部分は期待してないから。」と山岸さんは言って、桜子さんにつねられ、イテッと笑う。リュウは苦笑いで、
「あんまり、新婚生活邪魔すると、出入禁止にするぞ。」と釘を刺し、院長室を後にした。


扉の外でリュウが盛大にため息をつく。
「ナナコの誤解は俺のせいだったかー。遠回りしたなー」と頭をガシガシ掻いている。

「でも…この半年は私にとって必要な時間だったよ。リュウのこと好きになっていく自分の事、よく分かったし。
…終わりよければ、全て良し。でしょう」と言うと、
リュウは私をまっすぐに見つめ、
「俺たちはこれから始まるんだよ」
とニッコリ大きな笑顔をみせた。
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