恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
おまけ。

ナナコの日常。

目が醒めるといつもリュウの腕の中にいる。

きっと私が眠ってからそうっと抱きしめ直したりしているのかもしれない。

私達が一緒に暮らし始めてから、
また、春がやった来た。

私は勤めていた病院の病児保育室の責任者に勤務が変わり、
週に5日。平日に勤務をすることになって、
普通の共稼ぎの妻になったようだ。


まあ、夫であるリュウは勤務が不規則だし、
勤務じゃなくても勤務先に顔を出しに行ったりするので、
私が家にいつも居て、リュウをサポートすることができて良かったって感じかな。

リュウは当直以外は夜には家で夕食を食べるようにしているので、
夕飯の支度は欠かせないし、
最近は当直明けのお昼に私の勤務する病児保育室の休憩室にやって来て、
普通に一緒に食事をするようになったので、
前日の夕飯にいないぶん、翌日凝ったお弁当や、お菓子をを作るようになったら、
なぜかひとが集まるようになってしまい、
一緒に働く職員さんの邪魔にならないように
みなさんが昼食を終えた14時頃、リュウや、救急の医師や、小児科の医師や同僚、
桜子さんや、壮一郎さんと時折、総婦長や、院長までやってくるようになって、

火曜の夜の『和食屋ナナコ』が
リュウの当直明けの日に場所を変えて、行われるようになった模様だ。

やれやれ。






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