恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
手続きしていると、ドアをノックする音。

リュウがやって来た。

「しゅうちゃんにナナコ連れて行くって約束しているんだけど、…」
と、私と、山岸さんを交互に見る。

「すぐに終わりますよ。尾崎先生。」と山岸さん。リュウは、

「えーと、事務の…山岸さんだっけ?」と聞いた。
「ふーん、1度ちょっと、挨拶しただけなのに、覚えているんですね。」

「あんたが目立つから、覚えていただけだよ。」とニッコリ笑った。

ところで、

と山岸さんはリュウに話しかける。
「あの履歴書通りの人なら、
昔仕事をしてたアメリカで、また、仕事をするのも、
大学病院に戻って、教授を目指すのもありなんじゃないかと、
思うんだけど。
どうして、この、地方病院なんかを選んだんだろう?
教えてくれないかな?」と聞いた

「うーん。昔、ここにいた時、役に立たなかったから、やり残した感じがすごく残ってた。
って事かな?今回は、自分の出来る事を、全力でしてみたい。
俺、臨床がむいてるんだよ。
大学病院は自分のやりたい事上手くできなくて、ストレスが溜まる。
これで、答えになってる?」と言った。

へーと私は思う。案外ちゃんと考えてるんだ。
と思ったのが顔に出たのか、

「なんだよ、ナナコ。今、見直しったって顔したろ。惚れ直した?」と笑った。

私は俯いて赤くなる。

「ふーん。他の看護師にもそんな態度だと、
面倒な事になりそうですけど。」と山岸さんは言う。

「心配すんなよ。
ナナコ以外には興味はないし…
俺の今の仕事のひとつはナナコの健康管理だからね。」と、ニッコリ私に笑いかける。
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