恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
水曜日リュウは休みというか、木曜日の深夜零時半から仕事だ。

私は水曜と金曜の0時からファミレスのバイト。

夜に女1人で出かけるな、と力説し、
仕事前の散歩や、寝る前の散歩と称して、
私の自転車を押して、駅前のファミレスまで送ってくれる。

案外心配性でな男だ。

夕飯は、先に帰ったほうが支度する。
まあ、だいたいの用意は私が前日しておくので、そう、大変な訳じゃない。

リュウが先に帰ってる時は、お寿司をとったり、焼き鳥を買って来たりする事もある。

それはそれで、美味しい。
ビールを添えれば、贅沢な気分だ。

リュウには、家賃の半分と食費、光熱費などのために、
合わせて10万円出してくれている。
すごく助かる。
リュウはご飯作ってもらったりしてるから、
少ないくらいだというけど、
かなり、多い額だと思う。

私は少し贅沢な食材を買ったり
美容院に行くお金に困らなくなったり、
食卓に飾る花を買う余裕ができた。

たまの贅沢な買い食いや外食はリュウの奢りだ。
2人とも美味しいものが好きなのだ。

そして、家事は半分より私の担当が多いが別に構わない。
今まで、1人でやっていたのだ。
リュウがお風呂の掃除や掃除機をかけるのを、率先してやってくれる。
思っていた以上に、快適な日々。

リュウも、ゆっくり眠れる環境と、
私の作る食事にとても満足しているらしい。

案ずるより産むが易しかな。
< 79 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop