あの日失った想い
「由佳里、昨日郁麻と何かあったの?」


今は昼休み。仁美が訊いてきた。


郁麻のことが頭から離れなくて午前の授業は全く集中できなかった。



「私のせいかもしれない……私、昨日、郁麻に酷いこと言っちゃった……」


あんなに関わりたくないって言った。2度と話さないでとも言った。


でもね、私が郁麻のことを心配する権利はない。



だって、私が突き放したんだもの。


〜〜♪

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