あの日失った想い
誰かの携帯が鳴った。ハルだった。


ハルはスマホの画面を凝視して、顔を顰めていた。


「由佳里、行ってこいよ。郁麻の病院」

「え?」


ハルから画面を見せられた、それは郁麻によるメールだった。


メールには郁麻が入院している病院の名前が書いてあった。




「由佳里、何があったのかは訊かない。



あなたのことだから酷いこと言って、


行く権利はないとか思ってるのでしょう?



それは違う。郁麻に会ってきて、仲直りしてきなさいよ」




仁美が優しく微笑んでくれた。本当に2人は優しいなぁー

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