あの日失った想い
「それから私、気づいたんだ。



どうして、郁麻にだけはドキドキするのか。



彼が花恋さんといるときにモヤモヤするのか。









私、郁麻のこと好きなの。







ずっと友達って思ってた。でも、それは違った。



たぶん気づかなかっただけ。




私、郁麻に出逢ったときから彼のことがずっと好きだったんだ」




仁美とハルは頷いていた。そして、ハルが口を開いた。



「郁麻に、会いに行かねぇのか?」


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