あの日失った想い
その後は郁麻のお母さんが医師に相談して、郁麻は手術を受ける準備に取りかかった。





だから、今は郁麻のお母さんと1回のロビーにいる。





「由佳里ちゃん……だったかしら?」





「はい」




「そう。郁ちゃんはいい友達を持ったのね」





郁麻のお母さんがニコッと笑いかけてくれた。




その顔は郁麻に似ていて、キレイだと思った。目元とかね。





「そんなこと、ないですよ」




私は焦ったように、少し照れ隠しをした。


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