あの日失った想い
「郁麻とも仲深めたいでしょ?」

「え?まぁ、うん。でも、それは仁美もハルもよ」

「キャーうれぴい」

仁美がすごく喜んでいた。まぁ、それはよかった。



でも…何で郁麻だけ?


仁美が郁麻だけをピックアップした理由が分からない。


ただ、私の思い込みで何の理由もなく言ったのだろうか。


顔を上げると、いつの間にか仁美は自分の席についてハルと喋っていた。

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