あの日失った想い

私たちの修学旅行

それから、放課後はときどき郁麻と帰って作戦をたてていた。




ついでに、連絡先も交換した。





時間はあまりなくて、すぐに明日が当日という日まで来てしまった。




なので、今日は早く帰って、出発の準備をした。



「由佳里、いるのものちゃんと入れた?」




お母さんが後ろから心配してくれて訊ねてくれた。




私はそんなに忘れっぽくないよ!




「大丈夫よ!私、忘れ物するほど馬鹿じゃないわ」




グッとガッツポーズをした。それに、お母さんは微笑していた。





「由佳里、お母さんたちにお土産は、いいからしっかり想い出作ってくるのよ」




「もちのろん!」




心配性のお母さんに私は満面の笑みで答えた。

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