INFATUATOシンドローム
?「そうだよ!荘司のベストフレンドと言ったところ!それより、もっとコッチにおいで?遠いとお話しにくいでしょ?」
……荘司さんにヤンキーの友達なんていたんだ。
ヤンキー校の理事長ってことはヤンキーなんでしょ?髪の色だって金髪だし…。嘘じゃないよね…
目の前の理事長さんの言葉を丸々信用することは出来ず、警戒しながら近づいた
?「そんなに警戒しないでよ!荘司なんか、俺よりもヤンキーでしょ?」
璃夢「……………えっ?」
何言ってるんですか?あの髪の色は茶色で笑顔がとても素晴らしい荘司さんがヤンキーなわけないじゃないですか!
見え見えな嘘をつく理事長さんに更に警戒心が強まった。
璃夢「……嘘ついちゃダメなんですよ」
嘘つきは泥棒の始まりって言うし。…あんまり意味わからない言葉だけどさ…。
?「やめてやめて!疑いの目で見ないで!傷ついちゃうから!」
少しずつ扉の方へと後ずさりしていると、涙目になりながら私の方へ手を伸ばす理事長さん。
?「そ、そうだ!写真!写真あるよ!」
カラカラッ
焦ったような声を出した理事長さんは、引き出しから写真を出し、私の方へと歩いてきた。
恐る恐る写真を見てみると理事長らしい金髪の男性と紫色と奇抜な髪の男性が肩を組んでピースをしていた。
璃夢「?」
どうしてこんな写真を?荘司さんなんて写ってないじゃない。
?「コッチの金髪が俺で、紫が荘司だよ」
璃夢「・・・・・・嘘だァ!」
嘘は良くないんだ!大人が子供を騙すなんて良くないんだ!しかも理事長さんでしょ!?…いや、理事長かどうかも怪しくなってきたぞ…