決断は一瞬、後悔は一生

特別な日

【美雨side】


恋ってどうして矛盾ばかりで単純なのかな。


嫌いになりたいのに、キミを見るたびに「好き」が募っていって、「好き」が「大好き」になって、どうしようもなくキミのことが愛おしくて。


キミの瞳もたまに優しさが入ってるところも、素直なところもキミの声も。


愛おしくてたまらなくてその気持ちをどこかに当てたくて私はどうしたいのか分かんなくなる。





私の大好きなキミの声でキミは私に謝ってきた、この前の日。





『ごめん』

そうゆうとこ。


素直で自分が悪いと思ったら、すぐ謝るとこ。


私が優翔くんの一番大好きなところ。


だから私も優翔くんに同じところを好きになってもらいたい。


だから私も、素直で生きたい。


『正直、嫌だったよ』


私は優翔くんの瞳をまっすぐ見て言う。


『分かってる。それだけ美雨を傷つけたことも。だからもし俺のこと嫌いになったんだったら、もう俺の隣にいなくてもいいから』


なんで?


なんで、そんなこと言うの?


私、一ミリも優翔くんのこと嫌いになってないのに。


嫌いになったことなんてないのに。


『私のこと、嫌いになったから、そんなこと言うの?』



『は?』



キミは一瞬にして、表情を曇らせた。



『私、優翔くんのこと嫌いになんかなってないよ』


私はこぼれ落ちる涙を袖で吹きながら言った。


優翔くんは、私の涙を見て私に一歩近づいて言う。



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