story~出逢いの奇跡~
「傷口綺麗にしないと。」

そう言うとスカートを捲り上げシャワーで傷口を洗おうとした瞬間・・・。


佑樹君は一瞬止まった。
太腿にレッグカットの後がいっぱいあるんだもん。
それはびっくりするでしょう。
それでも佑樹君は傷口を洗ってくれた。


私は寝起きと言う事もあって頭が働かなかった。
普通に考えれば、おかしいことだよね。
幼馴染に洗ってもらうなんて。



ペーパータオルで綺麗に拭きステリーで傷口を止めてくれた。私はその行為を黙って見守るだけだった。



「ごめん。俺が言い過ぎたから。」

「別に佑樹君が原因じゃあないんで。私が切りたいと思ったから切っただけです。」


確かに、色々言われ不安にはなったけど切ると言う行為をしたのは私。

佑樹君が原因じゃあない。

「それにこんなに綺麗にしなくても良かったです。どうせすぐ切ると思います。」

それが現実。
私は夜になると不安になる事が多い。
そうすればどうせレッグカットする。
処置してもしなくても一緒。



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