story~出逢いの奇跡~
「瑞紀。本当にこのままで良いのかよ。」

また、説教ですか。
私が良いって言ったら良いんだよ。


「言いましたよね。私はどうでも良いんです。」

私が言い放すと佑樹君は私の手を握って話始めた。


「俺が瑞紀の亡くなったご主人だったら、瑞紀に幸せになって欲しい。こんな姿見たら泣くぞ。」

佑樹君に何が解るの。
私と蓮の関係。
一般的な事言わないでよ。

「うるさい。佑樹君に何が解るの?もう、帰って。」

佑樹君の手を振り払い、カッターを握った。
佑樹君といると切りたくなる・・・。
もう、帰って。


「帰らない。帰ったら瑞紀、また太腿切るだろ。そんな状態の瑞紀置いて帰れない。」

そう言うと私を抱き締めた。

「離して下さい。佑樹君には関係ないでしょう。何度言ったら解るんですか。私はもうどうなっても良いの。」

離れようとしても佑樹君は私を抱き締め続けた。

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