三本串
暴走族のリーダーだった良雄と その時からの悪友 邦夫


華子と結婚し真面目にやってる良雄は 邦夫に真面目に生きることを前から進めていた


昔から喧嘩早く 不器用な邦夫

よく良雄に助けられたもんだ


邦夫はそんな良雄をまだ慕っていたし 好きだった


『今 ○○と 揉めてさぁ アイツら今にみてろ』


いい加減酔っ払った邦夫が ブツブツ 良雄に語る


『喧嘩する歳じゃ ねぇだろ ほら これ食え』


焼きたての鳥を皿にだす


『良雄は い いよな はぁ~』


そい言ってカウンターにうなだれた


『おい 寝るなよ そんなとこで』


まだまだ店は満員 邦夫にかまってばかりはいられない


そっと上着をかけてやり 仕事を進める



閉店の時間

『おい 邦夫 おい 起きろ!』


『うーん うーん』


一向に起きる様子がない


『しょうがないヤツだな 今日泊まってけ』

担ぎ上げ 居間のソファーに寝かせ布団をかける


(邦夫のやつ 大変そうだな 何とか堅気にしてやりてーな)

良雄はそう思って邦夫を見ていた


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