俺の恋した生徒は…《先生×生徒》






「美桜おはよー」

「あ、朱莉おはようっ」

「今日1時間目から数学だよね、だるい〜」



まあ普通はそうだよね、
朝から数字なんて見たくないもんっ!


でも私は楽しみなんだあ。

先生の事が見れるから。




ーーーーー----・・・




「今日の加賀美先生、なんかいつもよりかっこ良かったよね!!!」

「ほんと奈美は先生のこと大好きだよね〜」



先生の授業やHRが終わると決まって興奮気味に話す生徒が1人。


高畑 奈美(タカハタ ナミ)ちゃん。
クラスの中心グループの1人で、先生のことが大好きなんだ。

私と一緒で…


でもきっと私なんかよりも上。
委員会では数学係をしながら学級委員もやっている。

少しでも先生といたいから、らしい…

こないだ大きい声で話してたもん。




私にはそんな勇気もないし、時間もない…

せめて誰かに言えたらいいんだけど、
親友の朱莉にさえも秘密にしている。




先生は気付いてないと思うけど、他のクラスにも先生のこと好きな子だっているし、

かっこいいってみんな言ってるんだから!






「さっき先生横通った瞬間すごい良い匂いした〜」



嬉しそうに先生のことを話す高畑さんは、まるで恋する乙女。
でもここまではいつものこと。

ありがたいことにもう慣れた。



「そんなに好きなら告白しちゃえばいいじゃん、卒業まで1年きってるんだし」


こ、告白!?

高畑さんの周りの子達は″奈美なら行けるんじゃない?″とか応援する気満々だし。


「…よし決めたっ!私先生に告白するっ!!」


え…


「私頑張ってみる!!」




嫌だ…これ以上聞きたくない…


私は耐えきれずトイレに逃げようとした時、


「美桜ー、大丈夫?なんか顔色悪いけど」

「え、いや…大丈夫」

「…私には大丈夫そうには見えないけど?」


朱莉はいつもこうやって1番に気付いて心配してくれる。


「美桜!?大丈夫…?」


その優しさにいつの間にか涙が出ていたみたいで、


「よし、次の授業さぼろっか」


「…うん」
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