身代わりペット
最近、恋ってこんなに楽しかったっけ?と再確認する事が多い。

もう、『課長に恋をしている』と認識してからは、毎日が楽しい。

千歳が言う様に誘惑なんて出来ないけど(実力不足の為)、一緒に居れるだけで幸せだった。

「良いのあったか?」

浸っていた所に急に声を掛けられてちょっとビクッとしたけど、

「あ、はい。これにします」

直感で『あ、これが良い』と手に取った万年筆を見せた。

「うん。いいんじゃないか?万年筆は使ってると味も出て来るし」

「はい。じゃあ、お会計して来ます」

「うん」

お会計に持って行き、渋めのラッピングをしてもらって受け取った。

「お待たせしました。私の買い物はこれで済みましたけど、課長はいいんですか?なにか買いたい物あったんじゃないんですか?」

お店を出て、隣を歩く課長に聞いてみる。
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