哀しみの最果て
財布、身分証など所持品は一切無く、身元不明者として緊急の処置が行われ奇跡的に一命は取り留めたものの



意識は回復することがなく1週間を迎えようとしていた。



「う、うぅ、眩しい…」



私は目を開けるとそこには知らない世界が広がっていた。



白い壁。腕には点滴が繋がっており、脈拍が表示された機械まである。
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