哀しみの最果て
「おう。翔か。久しぶりだな。元気にしとったか?」


この男の名前は鉄。父親の代からずっと鉄っちゃんと呼ばれている。


鉄はモップ片手に宮部の傍へと近づく。

「こんな昼間っからすまないね。ちょっと鉄っちゃんの力を借りたくって。」


「おうなんだ?お前の親父さんには散々世話になったからな。まぁとりあえず座れよ。」


宮部と鉄はカウンターの席に座った。
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