哀しみの最果て


『デジャブ bar』


重みのあるトビラを開けると10畳程のスペースにバーカウンターもある至って普通のバーのようだ。


その部屋の中央で掃除をしている40代程のスキンヘッドの男がモップ片手に掃除をしているようだった。


「まだ準備中だよ」


男はこちらも向かずにそう声をかけた。


「鉄っちゃん。久しぶり。」


宮部の声にピクっと反応しスキンヘッドの男はこちらに顔を向ける。
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