哀しみの最果て
陽子は約100m先の対向車線から来る黒いセダンを指さしていた。


真も黒いセダンに目を向ける。


時より中央線をはみ出したりしながらの蛇行運転をしているように見えた。


「なんか危ない運転だなぁ。こんな昼間から酔っ払いか?」


「ねぇあなた、気をつけて。」


陽子が心配そうな眼差しで真を見つめる。
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