俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
そして、遅れてマクロス社の社長と専務と秘書も会議室に現れた。

「いや、片桐さん。先日はどうも」

「いえ、こちらこそ」
塔子は、マクロス社の面々頭を下げた。
「じゃあ、早速仕事を終わらせて、夜の食事といきたいですな」
正幸の言葉に、塔子も資料の説明を始めた。



「お疲れさまでした」
夜の食事も滞りなく終わり塔子はほっと一息ついた。
「副社長、俺はマクロス社の方々ともう少し飲んでくるから、お前ら若い者は若いもので好きにしろ。勤務外だ。」
正幸はニヤッと笑うと、ラウンジに消えて行った。

その様子を莉乃がクスクス笑った。
「莉乃、笑いすぎだぞ」
副社長の長谷川誠が急に普通の人のように言葉を発したのを、塔子は驚いて見ていた。

「ああ、片桐さん、ごめんね」
慌てて謝った誠に、
「いいえ!お噂は……」
そこまで言って塔子は慌てて口を閉じた。
「いいって。ここからは、むしろ副社長ってことを忘れてくれた方が俺も助かるし。なあ、莉乃?」

「はい、片桐主任。忘れて下さい」
少し照れたように莉乃に笑顔で言われ、塔子も頷いた。

「じゃあ、もう少し4人で飲みに行こうか?千堂どこに行く?」
男2人が前で話してをしているのを塔子は見ていた。



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