モウヒトメアイタイ~コラボ~

体が、急にふっと浮いた。

足を滑らせた瞬間らしい。

え?

そこに戻されたの?

謝ってもらってもないし。

私は、今度はしっかりと、体勢を立て直した。

ほんの少し、足を滑らせただけ。

立ち止まる。

「サナ」

って人の顔を、姿を思い出そうとする。

脳裏にはカエルが現れる。

一瞬の出来事だったけれど、現実だった。

私は瞬間、どこかの世界に飛ばされていたのだ。

何かで落ち込んでいたはずなのに、

それが何なのかも忘れるくらいの衝撃だった。

こんなことってあるんだ。

でも…

最後に何でカエルの方を見ちゃってたんだろう。

帰らされる瞬間まで

「サナ」って人を見てたかった。

ちぇっ。                      END
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