添い寝は日替わり交代制！？
36.寂しくて
　会社に着くと部長が席にやってきた。

「すまないが、佐々木くんは急遽北海道へ出張になった。
　３日の予定だ。
　その間は分かる範囲でいいから佐々木くんのアシストを頼むよ。」

　３日間の出張……。
　こんな時に離れ離れなんて神様は意地悪だ。

　佐々木課長のアシストと言っても北海道の佐々木課長と直接やり取りするわけではなかった。
　こちらでやっていた仕事を今後引き継ぐ予定の山田さんと一緒に対応するだけだった。

　佐々木課長の仕事を引き継ぐだけあって山田さんも仕事ができる人だと思う。
　それでも佐々木課長の下は仕事しやすかったんだと改めて思った。



　目まぐるしく仕事を終え、帰路につく。
　帰る先は佐々木課長のマンションしかない。

　陽菜のところに行くほどじゃないけど寂しかった。

　佐々木課長の声が聞きたい。
　電話したら迷惑かな。
　向こうからは何も連絡ないのに……。

「こんなところでどうしたんですか？」

　後ろからかけられた声に振り返れば宇佐美くんだった。





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