だったらあんたが堕ちてくれ
そいつの姿を探して歩みを進める。
すぐにそいつの姿を捉える。
そいつはコタツに猫背で座りながらまったりとコーヒーを飲んでいた。
カップの横にはフィナンシェが置いてある。向かい側にも同じものが並んでいる。
母さんと二人アフタヌーンティーでも決め込んでいたのだろう。
いいご身分になったもんだ。
俺を見ようともしないそいつの目の前に空になった弁当箱を放り投げる。
そいつは気だるげに目だけで俺を捉えて、だけどすぐに元の位置に戻してフィナンシェを頬張る。