たとえこの身が焼かれてもお前を愛す
「さあ、ここですよ」


レンガ造りの平屋建ての建物の、一番奥の部屋。
話しながら、重厚な木製の扉の前まで来ていた。


「さっき私が言ったことは内緒ですよ」

彼にウインクされて、フィーアは全身が夕日のように真っ赤になってしまった。


「フロイラインはあまり男性免疫がおありではないようですね」笑いながら扉をノックする。


私からかわれてるのかしら?フィーアは複雑な気分だ。


中からの応答に、彼は扉を開ける。


「さあ、どうぞ」うやうやしく手招きをして、室内に入れてくれた。


「失礼します」中へと進み出る。
< 101 / 296 >

この作品をシェア

pagetop