ダサ倉君に焦がれたい






すばるくんは彼女を笑顔で見る。

すると、彼女は真っ赤になったが……





「僕、君に関わりたくないんだよね」




すばるくんはドSだ。

笑顔のまま毒を吐く。




「僕、君に嫌われても痛くも痒くもないよ。

だから言ってあげる。

……死んで?」



「ちょっと!すばる!」




慌てる圭吾さんに、すばるくんは言う。





「気が変わった。

これからスタジオ行くよ。

次のライブの練習しなきゃ」



「でもすばる、出席日数が……」



「こんな学校辞めても、痛くも痒くもないよ」





その言葉があたしの胸を抉った。





分かっていたことだけど……

やっぱり、すばるくんは退学を考えているんだ。

そして、それがいよいよ現実になるんだ。



< 285 / 322 >

この作品をシェア

pagetop