ダサ倉君に焦がれたい
すばるくんは彼女を笑顔で見る。
すると、彼女は真っ赤になったが……
「僕、君に関わりたくないんだよね」
すばるくんはドSだ。
笑顔のまま毒を吐く。
「僕、君に嫌われても痛くも痒くもないよ。
だから言ってあげる。
……死んで?」
「ちょっと!すばる!」
慌てる圭吾さんに、すばるくんは言う。
「気が変わった。
これからスタジオ行くよ。
次のライブの練習しなきゃ」
「でもすばる、出席日数が……」
「こんな学校辞めても、痛くも痒くもないよ」
その言葉があたしの胸を抉った。
分かっていたことだけど……
やっぱり、すばるくんは退学を考えているんだ。
そして、それがいよいよ現実になるんだ。