ダサ倉君に焦がれたい






圭吾って……

まさか……





驚いて振り向いた先にいたのは……

なんと、合コンの日に朝倉君と一緒にいたKEI。

Tシャツにジーンズ姿だけど、なかなかかっこよくて。

思わず見惚れてしまった。





そんなあたしに気付くKEI。

その目を少し大きくして、



「あれ?アンタって……」



そう言いかけた時、



「おおお待たせしました」



あたしの大好きな声が聞こえた。





あたしの前にはキラキラのKEI。

あたしの後ろにはまさか……





ドキドキした。

心臓止まるかと思った。






だけど……





「ぷっ……」




女子たちがあたしの後ろを見て、楽しそうに笑う。

そして、



「げっ。ダサ倉じゃん」



KEIが嫌そうな顔をした。



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