*゚闇に沈む少女*゚


――――ザワザワ......





何故か、周りが騒がしく
そして 目の前が眩しく思えた





まるで、晴れているかのような






「....んんっ。。。」






違和感に、目を開けた







「――…えっ?」






目を覚ますと、太陽は 真上に登っており


身体を起こし、周辺を見渡すと....
有り得ない光景に思わず言葉が漏れた。







周囲は低い木造住宅ばかりで....
街人たちは着物や袴を着た人ばかりで...





男らは 髪は髷で、僕と同じように刀を持っていた。







そこは まるで...映画で見た、江戸時代の風景だった







「........まさか、タイムスリップっ!?」







最初は 夢かとも思ったけど
頬を抓ると 微かに痛みを感じるし....




そもそも、着物や袴は変じゃなくても
刀は銃刀法違反で 持つ事すら有り得ない。





そして、、何よりも....
何故か恐ろしい事に現実味があるのが
不気味だった



 


先ずは、状況確認するために
自分の身の回りを 確認することにした




服装は 何時もと変わらないフード付きパーカーを羽織って、インナーはTシャツ、ジーパンとシークレットブーツを履いていた。





この時点で可笑しい、寝ていた時は部屋着を着ていたはずなのだ....



これは昨夜に着ていた服装
可憐に避けたので血の付着なし。






僕のポケットに、お財布とスマホやイヤホン,ハンカチ,ちり紙,飴やお菓子が入っている。



そして、僕の仕事は殺し屋だから
暗殺する為の物や諜報道具がたくさん隠し持っていて 腰には銃と愛刀3本あった。








「......取り敢えず フード被ろう。」






あまり好まない顔や姿を見られないように
フードを被った瞬間...






―――――どんッ!!!






誰かに ぶつかられてしまった。





まぁ 道の真ん中に座ってたら
そりゃあ邪魔だよなぁ...と理解し






「...すみません。」





向こうもちゃんと見てなかったんだろうけど
僕にも非はあるので....謝ったのだが。。






「おい、俺様にぶつかっといて、謝るだけで許してもらえると思ってるのか??」





お酒の匂いがする、おじさんにふつかられてしまった。







昼間からアルコール入れるなよなぁ...と呆れたことは
これ以上、面倒事にならないように心内に秘めて置いた。






「貴様 無視してんじゃねぇッ!!」









酔っ払ってるせいか 馬鹿デカい声が
とても煩い。






ふと、昨日の不良の時と状況が同じことを思い出し
大きな溜め息が出た。



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